臨床心理士・高島 進    のブログ

臨床心理士である高島 進が、気付いたこと・発見したこと・学んだことなどを記します。必要な人に必要なタイミングで届きますように。

2017-01-01から1年間の記事一覧

「心理学」に出会うまで④

実は数年前、介護の世界に飛び込んだのには事情がありました。 当時、まだ私の祖父が存命で、高齢者施設に入所していました。 認知症を患っており、帰宅願望がとても強かった祖父は、説得して部屋で横になってもらうことが大変だったそうです。 その施設と家…

「心理学」に出会うまで③

コーチングの分野では、「目標設定」といって、 どんな結果を望むのか? それを達成したときはどのような状態か? を重視します。 設定した目標が具体的で明確であるほど、 その結果は達成されやすいというものです。 では当時、舞台美術の会社に就職した私…

「心理学」に出会うまで②

「自分の好きなことを仕事にする」 ひょっとしたらこれは大変聞こえのいい言葉かもしれません。 「仕事は辛く、耐えるものだ」 という思い込みをもってそれだけで仕事をするよりかは、 よほど自分のすることに向き合っているような感じもしないでもありませ…

「心理学」に出会うまで①

こんにちは。 そういえば、こちらのブログを開設してから、自分自身のことをあまり書いたことがなかったように思います。痛々しく、恥ずかしい思い出ではございますが、私が心理学と出会うまでのことを、少しづつ文章にしていきたいと思います。 やや自己満…

再始

調子が乗らなくなり、2か月ほど文章を書くことから遠ざかってしまいました…。 それじゃあいかんなぁ…ということで、ボチボチ再開して来たいと思います。 調子のいいときと悪いときって、誰にでもあることだと思います。 しかしながら、こういった続けること…

自分も周囲もオッケー!

心理学的な対人援助をする場合、多くの人は、自分自身を扱いながら、活動を続ける人が多いです。 分かりやすく言うと心理技法のワークショップに行って、自分のテーマを解消するための働きかけを受けてみたり、自分に関連する事柄について学び続けながら、仕…

「前提」に気が付くということ

A「おはよう!」 B「おはよう。朝は何食べるの?」 私たちは普段、何気ない会話をしています。しかし、ちょっとした会話の中にも、情報はたくさん詰まっています。 冒頭で唐突に出したAとBの会話です。たったこれだけの言葉のキャッチボールを見るだけで ・A…

誰のせい?何かのせい?

1800年代、フロイトが無意識を発見して以来、心理療法の世界では「現象には何か原因がある」という考えの元、心理的アプローチがなされてきました。 Aが起こるのはBがあるからだ! これを直線的因果律といいます。 しかし近年、家族療法から発展したシス…

人に学ぶ~師に学ぶ~

私にも、数年来、様々なことを学ばせていただいている、 先生がおります。 つい最近、先生とのお話の中で、改めて 「やっぱりこの人はすごいなぁ」 と思うことがあります。 私たち心理士は、クライエントさんとの面接の中で、必ずと言っていいほど一番最初に…

選択は繋がっている

「人生は選択の連続だ!」とよく耳にしたり目にしたりしますが、それをオンタイムで体感する、ということはあまり見聞きしたことがないように思います。それが、先日そのまま感じられた体験がありました! 先日まで、修験道での活動で大峯山系の弥山へ行って…

場面と仮面

あなたはどのような人でしょうか? 就職活動などの自己紹介や自己PRなどでは必ずと言っていいほどよく見る質問です。さて、このような質問にはどのようにお答えするとしましょう。「私は太陽のように明るい人です」「私は納豆のような粘り強い人間です」 な…

増上慢にご用心

ちょっと前まで増上慢という言葉に対し、非常に関心がございました。 増上慢とは仏教用語ですが、 ①〘仏〙七慢の一。まだ完全に悟りを開いていないのに、悟りを開いたと思っておごりたかぶること②実力もないのに自己を過信して思いあがること。 【大辞林 第…

ブログを始めまする〜

はじめまして!臨床心理士の高島と申します。 自分のふと思ったこととか、気付きとか、反省とか、感動とか。 そういった類の事の個人的メモの延長としてブログを書いていこうかなぁ、と思い、今その一歩を踏み出しました。 個人的メモの割には、やたら読者を…